アジアの熱帯気候に対応するために、輻射パネルとエアコンを組み合わせたハイブリッド空調機器の性能検証を2019年に行いました。実験は、奈良県御杖村に建設した移住体験住宅で行い、電力消費量や温湿度、除湿量等を計測しました。
実験では、一般的なエアコンである対流式冷房(AC)、輻射冷房(RC)と外調機(OU)を図1のように接続し、冷媒を共有してバルブを切り替えることで、運転パターンを変えて試験しました。
※実験では冷房は設定気温26度、風量弱で17時〜翌日16時のサイクルで24時間運転を行ない、対流式冷房のみの場合と、輻射冷房を併用した場合とそれぞれ計測しました。外気温や気候は実測期間で概ね同様でした。
計測の結果では、除湿性能を高め、設定温度を高めに設定することで、省エネルギーも実現できる可能性が示された。
タイでは、このシステムを蒸暑地域で応用し、省エネで快適な住宅の実現を目指しています。